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3月の様子

保育園には0歳から6歳までの多くの子どもたちが共に過ごしています。職員も子どもたちと同じ時間を 同じ場所で過ごすことで、子どもたちが日々感じる複雑な心の動きを捉えたり、大きくなる為の学びや様々な出会いの場に立ちあうことが出来ています。

乳児のはじめは安心できる大人と一緒にゆったりと過ごし、関係性を深めることが気持ちの安定につながります。安心することで徐々に個々の「こうしたい!」という気持ちが現れはじめます。食に関わる全ての嬉しい気持ちも困ったりすることも、その気持ちを大切にしながらそのお手伝いをしてきました。授乳や離乳食期のまだ言葉が話せない小さい子でも、「どんなときもあなたの事を全力で考え、大切にしているよ」というあたたかい思いは届くものです。優しい目線や触れる手、「おいしいね」の言葉ひとつとっても子どもと同じものを食べた心からの言葉だからこそ、心に届くものがあると考えています。幼児は明るい光が降り注ぐ広々としたランチルームで異年齢の友だちとにぎやかに食卓を囲んでいます。食事中の会話はバラエティーに富んでおり、料理の話からおうちの話、お気に入りの遊びの話などテーブルごとに「ごはんの時間」を楽しんでいます。そんな毎日の積み重ねは、友だちの 食べものの好みや、その日のおかわり回数、アレルギーの内容なども子ども同士で熟知する程です。

大人は丁寧に子どもたちの声を聞き、どうすればいいのかを子どもと一緒に考えながら日々の多くの出来事を共有してきました。自分を大事にしてもらった子どもは、同じように自分を取り巻く人々を大切にできるでしょう。

保育は生活と言われます。突き詰めると生活とは人と人が作り出す社会で生きて活動してゆくということ。子どもの世界にも社会があり、ルールがありひとつひとつのモラルを学び、考えてゆきます。食べることも、遊ぶことも根っこは同じです。私たち「だいどころ」職員も、遊愛保育園の共感的保育を通して食で何を伝えられるだろうといつもいつも考えています。自分の気持ちをそれぞれ自分なりに表現できる姿を年度の終わりに見ることができ、とても嬉しく思うのです。子どもたちがこれからの人生を豊かにしてゆく力の土台になり、どんな時もたくましくそして健やかに大きくなって欲しいと願ってやみません。




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